ウクライン点滴療法|鹿児島市・さくらクリニック

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ウクライン点滴療法

ウクライン点滴療法とは

ウクラインはオーストリアのウィーンに本社のあるNowicky Pharma社で製造され、これまでに22カ国、58研究機関で研究、約200編の科学論文が発表されている植物由来の抗がん剤です。ウクラインはクサノオウから抽出した成分とチオテパという化学療法剤を結合させた薬剤で、点滴または静脈注射で投与します。

ウクラインの抗がん作用

ウクラインは植物のクサノオウ(ケシ科の越年草)から抽出したアルカロイド成分と、抗がん剤として使用されているチオテパを融合させた薬剤です。

ソ連崩壊後、主にヨーロッパを中心にがんの代替医療に使用されています。 その抗がん作用については20年以上前から研究が行われており、培養細胞を使った実験や動物実験では、非常に優れた抗腫瘍効果が数多く報告があります。

人間における有効性を示す症例報告や臨床試験も数多く発表されており、報告されている症例報告や臨床試験の結果は、標準的治療が効かなくなった進行がん患者に対してウクラインを使用してみる価値があることを示唆しています。

クサノオウとは

クサノオウ

クサノオウ(Chelidonium majus L.)はケシ科クサノオウ属の植物で、抗がん作用についても古くから薬草書に記載されています。

道ばたや草地などに生え、初夏に黄色い花が咲き、茎や葉を切ると橙黄色の乳液が出ます。この乳液にはアルカイドが含まれ、鎮痛作用などの作用があり、世界中で薬草として利用されています。ヨーロッパの一部、メキシコ、アラブ首長国連邦ではがんの化学療法薬として、アメリカ、オーストリアでは膵臓がんに対する稀少疾病用医薬品として認可されています。(日本では未承認)

漢方では「白屈菜(はっくつさい)」と呼ばれ、止痛・止咳・解毒の効能があり、胃痛・黄疸・皮膚疾患などに用いられています。民間療法では、湿疹やイボに、生の汁を塗布したり煎じ液で洗浄する治療法が行われています。

ウクライン点滴の特徴

ウクラインは静脈内投与から数分で癌細胞に集積します。ウクラインがアポトーシス(細胞死)を誘導あるいはがん細胞の増殖を抑える機序について、次のような独特な作用がわかっています。

  • 静脈注射にて投与すると、すみやかに腫瘍組織に蓄積します。
    がん細胞の核(特に核小体)に蓄積してがん細胞にアポトーシス(細胞死)を引き起こしますが、正常細胞にはほとんど蓄積しないため毒作用は示しません。
  • 血管新生阻害作用があり、腫瘍の増大を抑えます。
  • キラーT細胞やナチュラルキラー細胞を活性化して、がん細胞に対する免疫力を増強します。
  • 毒性を示す濃度と有効濃度との比率(治療指数)は1250であり、極めて安全性が高いことが示されています。正常細胞に対してUKRAINは全くダメージを起こさず、正常細胞に毒性を示す濃度の数百分の1の濃度で癌細胞を殺すことができます。(通常の抗がん剤の治療指数は1.4~1.8と言われています)
  • 高濃度ビタミンC点滴療法との併用により抗がん作用の増強が期待できます。
ウクライン点滴の特徴

このがん治療が適している方

前立腺がん・結腸・直腸がん・膵臓がん、乳がん・膀胱がん・卵巣がん・子宮頚がん・子宮体がん・口腔がん・小細胞性肺がん・非小細胞性肺がん・頭頚部がん・精巣がん、様々な肉腫、悪性黒色腫、悪性リンパ腫など

  • ウクライン療法が適応となるのは
    (1) 標準的ガン治療が無効の場合
    (2) 標準的ガン治療の効果をより確実にする
    (3) 代替治療を希望する場合
    などです。
  • 有効な抗ガン剤と併用することができます。この治療が有効なガンの種類についてはまだ研究段階ですが、これまでに結腸・直腸がん、乳がん、膀胱がん、前立腺がん、卵巣がん、子宮頚がん、子宮体がん、口腔がん、小細胞性肺がん、非小細胞性肺がん、頭頚部がん、精巣がん、様々な肉腫、悪性黒色腫、悪性リンパ腫で有効であったと臨床研究論文あるいは事例で報告されています。
  • 妊娠中や高熱がある時は使用できません。
  • 脳腫瘍の場合は、腫瘍の腫脹による脳圧亢進のリスクに十分に注意しなければならないので、脳圧亢進に対処できる病院で入院している場合しか投与できません。
  • 成長期の子供への投与も十分な注意が必要です。
  • 副腎費皮質ホルモンや免疫抑制剤はウクラインの免疫増強作用をさまたげるので、これらの薬剤との併用を避けることを勧めます。
  • 高度の悪液質を伴う末期状態のがん患者様への効果はほとんど期待できません。

前立腺癌におけるウクライン療法の成績

ドイツのVilla Medica Clinicでは完全寛解率が73%と非常によい成績です。
全ての前立腺癌の患者は標準治療(手術・ホルモン療法・放射線)が無効で、癌が再発あるいは進行し、選択すべき治療法がないと診断されています。患者はウクラインと局所温熱療法の併用を行っています。

患者数 完全寛解率(%) 部分寛解率(%) 無効(%)
74 54 16 4
100% 73% 22% 5%

※その他のウクライン療法の成績はこちら(点滴療法研究会ホームページ)をご確認ください。
この20年間にドイツや東欧を中心に多数の臨床論文が発表されています。

副作用について

ほとんど副作用はありません。点滴が皮下に漏れても、他の抗がん剤のような炎症や壊死を起こしません。 時に吐き気、倦怠感、発熱、腫瘍痛が生じることがあります。このような症状は腫瘍の壊死に伴う反応であると言われています。

治療の流れ

  • 治療内容や費用などの説明を受け、十分に納得されましたら治療同意書にサインをいただきます。
  • ウクラインは静脈注射にて投与され、1分間に5mlを超えない量でゆっくりと時間をかけて投与します。
  • 1回の点滴にウクラインを4本使用します。週2~3回のペースで合計10回の投与を1クール(30~40本)とし、有効であれば2クール目、または投与回数を減らして継続します。
  • 症状によって投与スケジュールを調整することもできます。
  • 治療がうまくいき腫瘍が消滅しても、2~4カ月後にさらに6回の投与を行うことを推奨します。
  • ウクライン治療は手術の直前や直後から開始でき、手術前は腫瘍の縮小によって成功率が高まり、手術後は再発を防止する効果が期待できます。また、放射線治療や抗がん治療とも併用して使用できます。
  • ウクラインだけで治療する場合もありますが、ビタミンC点滴療法を併用すると効果が高いと言われています。

検査について

特にありません。

料金について

ウクライン点滴療法
(所要時間40~50分)
薬剤料 約90万円
  • ウクライン点滴療法に関しましては、1クール分(約12回分)の薬剤の料金となり、原材料価格の変動により異なります。尚、施行料として1回につき10,000円が別途必要となります。

動画

「ウクライン点滴療法」に関する講演ムービーです。

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