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さくらクリニック
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院長ブログ

賢い患者道 PART Ⅴ Vol.8 「腸内環境と健康」

2017.08.10

口から肛門までの消化管は1本の長いホースに見立てることができます。これは身体を貫通しているので、消化管の中は、体の外側であるということができます。消化管の1つである腸管(小腸・大腸)において体の内側と外側を隔てているのは、腸管表面の「粘膜」です。

この粘膜において、消化酵素によって口から摂取した物の大きさを小さくしたり、粘液によって毒性を排除したりするバリア機能を果たしています。

このバリア機能に大きな役割を果たしているのが、粘膜中に生息している1000種類、100兆個の「腸内細菌」です。

また最近の研究で、腸内細菌が「制御性T細胞」という、アレルギーをはじめとした過剰な免疫応答を抑制する免疫細胞を誘導することもわかってきました。

腸内細菌の種類は母親から受け継いだもので一生変わることはありませんが、腸内細菌のバランスは日々変わっています。

腸内細菌の善玉菌(乳酸菌やビフィズス菌)が悪玉菌(大腸菌やウエルシュ菌など)よりも常に優位に立つようなバランスを保つことが良好な腸管バリア機能作りには欠かせません。胃酸で死滅せず腸管まで届く性質の乳酸菌(プロバイオテクス)をサプリメント摂取し、善玉菌の栄養素である食物繊維やラクトフェリンを効率的に摂るようにしましょう。

また、腸管には、人体の免疫細胞や異物排除に働く抗体の約7割が集中していて、免疫がうまく働く為にはパイエル板という部分から十分な栄養を得る必要があります。

そこで、粘膜の腸内細菌のバランスを整えつつビタミンAやD、グルタミンを積極的に摂取することが病気から身体を守るだけでなく、過剰な免疫応答を防ぐことにもつながります。

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