高濃度ビタミンC点滴療法ご利用ガイド
副作用について
これまでの15年間に3万件以上の高濃度ビタミンC点滴療法を実施してきた、アメリカのカンザス州ウイチタ市にある国際人間機能改善センター(The Center for the Improvement of Human Functioning International)は高濃度ビタミンC点滴療法で有名です。このクリニックでは副作用によって死亡に至った例はありません。 実際にはほとんど副作用のない安全な治療だと言えます。
1例ですが点滴初日に腫瘍から出血を起こした事例の報告がありますが、大事には至っていません。このような腫瘍出血はこれまでの抗がん剤の投与でも見られる副作用です。
これを防ぐため、さくらクリニックでは初回をビタミンC25gから開始し、徐々に投与量を増加させます。
高濃度ビタミンC点滴療法終了後の数時間は、簡易血糖値測定器で測る血糖値が高値になります。
これは見かけが高いだけで、実際の血糖値はもっと低い値になります。
したがって自己血糖測定をしてインシュリンの注射量を決めている糖尿病患者様においてはインシュリンの量に注意しなければなりません。
またビタミンCを過剰に摂取すると尿管結石になりやすいことが知られています。
しかし、高濃度ビタミンC点滴療法では、直接血中に届き吸収されるため、このような尿管結石は起こしにくいと言われており、実際に起こったことはありません。
治療の流れ
- 治療内容や費用などの説明を受け、十分に納得されましたら治療同意書にサインをいただきます。今後の治療の指針として必要な問診票の記入、検査を行います。
- 最初はビタミンC25gから点滴をはじめ、50g、75gと増量していきます。血液中のビタミンC濃度を測定し、投与するビタミンCの理想的な量を決定します。
- 典型的な例では週に2回の点滴で6ヶ月継続、その後の経過が良ければ週1回を6ヶ月、さらに2週に1回を1年間、その後は月に1回行います。ビタミンCの量と点滴頻度は症状によって変えていきます。 最初はなるべく回数をつめてやったほうが良いです。なお、この治療を続けることにより免疫システムの増強、ガン性疼痛の軽減、食欲の改善や体調の改善が期待できます。
- 点滴を受けた日と受けない日の体内のビタミンCの量の差が大きいので、受けない日はビタミンCを内服していただきます。また、ビタミンCの再生を促し、キレーション作用によって若干ミネラルが減りますので、点滴を受けない日に内服で補っていただきます。
検査について
- まれにG6PDという酵素の少ない方がこの治療を受けると溶血を起こすことがありますので、あらかじめ採血してG6PDを測定します。
- ビタミンCの血中濃度が治療の指針になりますので、必要に応じてビタミンC血中濃度を測定します。
- 治療開始前に一般的な血液検査、腫瘍マーカーなどをお調べしますが、お手元に一週間以内の検査結果をお持ちの場合はお知らせください。
料金について
G6PD検査代 |
11,000円 |
ビタミンC血中濃度検査 |
5,500円 |
ビタミンC25g点滴(所要時間60分) |
15,200円 |
ビタミンC50g点滴(所要時間90分) |
20,300円 |
ビタミンC75g点滴(所要時間120分) |
25,500円 |
- 国内製造のビタミンCは防腐剤を使用しているため、この治療には使用できません。さくらクリニックでは米国で標準的に使われている良質なビタミンCを冷蔵空輸で使っています。
- 高濃度のビタミンCを使うため時間をかけてゆっくり点滴します。 十分に時間の余裕をもってお受け下さい。