2018.11.02
乳酸菌は生きていないと意味がないといった考え方をする方が多いようです。ヒット商品の「生きて腸まで届く」というキャッチフレーズがよく知られていますが、実は乳酸菌は生きたまま腸に届けても、腸の中で増殖はしないことが分かっています。つまり、乳酸菌の最たるポジティブな効果である免疫機能の活性向上に関して、乳酸菌は死んでいても生きていても関係ないという事です。
乳酸菌の作用機序は、小腸のパイエル板を通過して体内に引きこまれます。その後、マクロファージに捕食されることによりサイトカイン等の物質を分泌し、免疫担当細胞に向けて異物が入ってきたことを伝えます。その一連の流れにより免疫のスイッチが入り、アレルギー抑制やウイルスに対する抵抗力の亢進(これからの時期はインフルエンザが流行しますので乳酸菌は特に有用です)が起こります。これをごく簡単に言い換えると、「乳酸菌は生きていても死んでいてもかまわないので、力の強い乳酸菌を多く摂取する」ことが重要と言えます。
日常の生活の中で発酵食品を積極的に摂ることに加えて、不足分はサプリメントで補い寒くなるこれからの季節を乗り切っていきましょう。