2018.05.02
春は健康診断の季節です。この時期になると健康診断で受けた血液検査の結果が再検査となり、病院を受診する方が増えてきます。そもそも血液検査の基準値はどのようにして決まっているかご存知でしょうか?
一般的に基準値とは病気ではない方の95%が収まる上限と下限の値と定義されています。つまり、検査結果が基準値より(高いor低い)=病気という事にはなりません。
また、血液検査の結果には個人差があります。統計的には基準値外になるがその方にとっては最適の数字というケースが見られます。そのため、血液検査は定期的に行って比較することに意味があります。これまで基準値内で推移していた数字が急に上下した際は、上がる・下がる要因を考えて思い当たるところが無ければそこで疾病を疑います。※飲酒による肝機能指標の上昇などが好例です。
また、複数の検査項目を比較する中で異常を発見するだけではなく、栄養素やビタミンの不足をあぶりだすこともできます。急性期や重症例でない場合は、基本的に投薬ではなく生活習慣の改善や食生活によって採血結果を改善していくことが肝要だと考えています。
現在の状態に不安のある方がいらっしゃいましたら採血に関する再検査や健康相談を承っておりますので受付や診察の際にお気軽にお声がけください。