さくらクリニック・鹿児島市 | がん治療をはじめとする内科診療を行っています

さくらクリニックの看護師は、在宅訪問診療・外来診療・訪問看護に携わり、患者様の症状や不安軽減のために寄り添う、親身で丁寧な対応を心がけています。中でも今回は訪問看護のお話。訪問看護とは病気や障害を持った方が住み慣れた場所で、その方らしく療養生活を送れるよう、看護師がご自宅に訪問しケアを行います。ケアと言っても血圧を測ったりお薬を飲む手伝いをしたりだけではなく、日常生活の中でその方に必要なことも、もちろんお手伝いできます！
先日あった訪問看護の一幕なのですが…

看護師：「あのプランター、どうしたんですか？」
患者様：「２週間ぐらい前に、へルパーさんと買いに行ったんだよ」
看護師：「これ、どうします？
患者様：「植えたいな・・・」
看護師：「お手伝いしましょうか？」
患者様：「うん・・・」

～～プランターに土を入れお花の種とミニトマトの種を植えました。～～
看護師：「出来ましたよー！どこに置きますか？」
～～患者様は車椅子から身を乗り出してプランターを見ている。表情穏やか～～

看護師：「プランター、これから何処に置きますか？」
患者様：「雨戸の下に置いてください。」
看護師：「自分でお水をあげられますか？」
患者様：「大丈夫、やってみますよ！」

～～室内での移動もしていないようなので、家での楽しみになってくれれば良いのですが～～

看護師：「本当に大丈夫ですか？」
患者様：「出来るよ！」
看護師：「じゃあ、お願いします。トマトが大きくなったら一緒に食べましょうね」
患者様：「うん・・・」

～～患者様は恥ずかしそうに・・でもニッコリとした笑顔が見られました～～

その後は約束通り、一日おきに水やりを自分で頑張っており、私も週１回の訪問の際は、トマトの成長を確認して一緒に楽しんでいます。普段、口数の少なかった患者様が些細なことをきっかけに楽しみを見出してくれ、より信頼関係が築けたように思っています。今後も引き続き、トマトの成長と同じように患者様との信頼関係も成長して、より良い訪問看護が提供できるよう努めいきたいと思います。