2019.07.01
鹿児島は梅雨入りし、曇りや雨の日が多くなっていますがそれでも紫外線が強烈な時期になってきました。さくらクリニックでは開業当初から肌トラブルの改善に力を入れており、紫外線の多いこの時期は力の入れどころです。そんな中で、今日は普段お使いいただく化粧品について解説です。
市販されている化粧水については基本的に製造から3年以上経過しても成分に変化が無いように作ることが義務付けられているため、肌に必要な成分に+α、防腐剤や添加物を添付する必要が出てきます。店頭での在庫管理や陳列を考えるとやむを得ない事ですが、本当に肌に必要な成分だけで化粧品を作ることができないのでしょうか?
その答えとして、さくらクリニックではお使いになる方の状態に合わせて院内で調剤した化粧品を処方しています。調剤のメリットとして、個人の肌の状態に合わせて必要量を処方できる事にとどまらず、成分面でも市販品と差別化を図ることができます。ビタミンCやプラセンタ等、医薬品成分を高濃度に配合した化粧品は医師の診察・管理が必要となるため市販品では十分量を配合することができませんが、院内調剤化粧品ではそれが可能となるからです。また、短期で使用することを想定していますので防腐剤の添加は特に必要がありません。デメリットとしては保存による成分の劣化があるため2カ月程度で使い切らなければならないことでしょうか。
これからの時期の紫外線対策には、化粧水としてビタミンC誘導体の使用が効果的だと思います。これはビタミンCにリン酸やナトリウムを結合させたもので、活性化したビタミンCが角質層にある脂質の中へ浸透して、抗酸化力を発揮し紫外線によるシミ対策となります。その他にも肌荒れ・にきびなど幅広く使用が出来る調剤化粧品が存在します。さくらクリニックの女性スタッフは皆使用していますので、使用感など女性スタッフにお尋ねの上、ご興味の方は診察時に私にご相談ください。