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さくらクリニック・鹿児島市 | がん治療をはじめとする内科診療を行っています

さくらクリニック
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さくらクリニックBLOG

賢い患者道 web版「六君子湯と大建中湯」

2020.04.05

腹部膨満感や痛み・食欲不振、吐き気までする・・。
こういった症状から考えられる原因は、たくさんありますが、「胃腸の動きが悪い」ことがも原因の1つです。
仮にさくらクリニックにそのような患者様がやってきた場合、患者様を診察台に寝かせて、腹部の触診を行います。胃の辺りを触診しているときに「ちゃぽんちゃぽん」といった音が聞こえるときがあります。このような場合は、胃の蠕動(ぜんどう)低下といって、胃に入ってきた食べ物のかけら食塊(しょくかい)や水分を十二指腸へ送り出そうという働きが弱っているときです。
あるいは、食欲がないと訴えていて、触診すると、お腹がはっている、というような場合もあります。この場合は、入ってきたものを空っぽにするくらい吸収してしまうから名付けられたといわれる「空腸」といういわゆる小腸の一部分の機能不全で、食べ物がたくさん吸収されずに残っていることが原因です。
このような症状の患者さんに対しては、私は、重症でなく、緊急性がないと判断した場合は、漢方薬を処方します。

漢方、といいますと何だか効果の薄い「気休め薬」のようなイメージを持っている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
実際に、ICU(集中治療室)で経管栄養チューブをつけている患者さんの胃腸機能改善に使われているほどです。
胃腸機能を高める漢方といえば、有名な「六君子湯」と「大建中湯」があります。
両者の使い分けは、なかなか一言では申しにくいのですが、あえてざっくりというと、胃や小腸の蠕動を高めたいときは「六君子湯」、便秘のように大腸に便がたまりすぎているようなときは「大建中湯」といった使い分けはあると思います。
即効性があり効き目が強い、ということは、必ずその裏の側面(副作用)があります。
患者様の状態に合わせて、漢方も積極的に処方して患者さんに最大効果をもたらすような治療を施すのが理想です。

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