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さくらクリニック・鹿児島市 | がん治療をはじめとする内科診療を行っています

さくらクリニック
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さくらクリニックBLOG

院長コラム 2021年3月号「正しいダイエットについて思う事」

2021.03.01

4月は健康診断の季節です。例年この時期になると健康診断でメタボと診断されることを避けるため、ダイエットを試みる方が増えてくる印象です。ある一定の年齢以上になってくると体重・体脂肪率だけではなく、中性脂肪や高コレステロールが気になるのは万人共通なのではないでしょうか?
先にお伝えしておきますが、健康診断など医学的な判断で肥満を評価する場合は、国際的にBMI指数(式は:体重kg ÷ (身長m)2)を用います。
この指数で25を超えたあたりから肥満と判断して良いです。世界で見た場合、日本人は痩せすぎと言われる民族の為、医学的には殆どの方がダイエットは不要と考えますので、その点は誤解の無いよう、低体重を追い求めないようにしていただきたいです。
※仮に160cm 50kgの女性はBMI19.5であり、むしろ痩せ気味と考えます。
但し、健康増進やボディメイクの観点から意識的に食事の改善に取り組み、それがダイエットに繋がるのであればそれは長く続けていただきたい習慣と言えます。

最近は、〇〇ダイエットのように「これさえ守れば他は何をしても良い」といったメニューがテレビなどで取り上げられているのをよく見ますが、説明不足のため少し無責任に感じています。
例えば最近、「糖質を1日50g以下に抑えれば肉や油は好きなだけ摂って良い」というダイエット法が紹介されており、実際に取り組んだ芸能人の方は短期間でダイエットに成功していました。
かなり説明が不足していると感じましたが、いくら糖質を抑えても肉や油を「好きなだけ」食べれば確実に太ります…人間の体重の増減について不変の原理なのですが、1日の消費カロリーより摂取カロリーが多ければ太り、少なければ痩せる。つまり先ほどのテレビの成功例ではきちんとカロリー計算を行い、消費カロリー>摂取カロリーが成り立っていたことが成功要因であり、1日の糖質量を抑えたことが成功要因でないことが分かります。
これからどんなダイエット法が出てきても、この原理は不変ですので、自分の生活習慣にあった方法を適切な期間継続する事だけが、ダイエット成功の方程式だと言えます。

また、ダイエットを行うと食事の内容が偏ることから、リバウンドや採血結果の悪化など、健康を損ねる結果になることも良く見られます。
前述の糖質制限ダイエットを行う場合は、相当に意識をしないと確実に食物繊維不足に陥り、重度の便秘に悩まされます。便秘は腸内環境の悪化を招きますので、免疫力の低下と密接にかかわります。
また、順調に体重が減っていても、知らずのうちにビタミン、ミネラル、たんぱく質が欠乏してしまっている場合がありますので、採血で状態を推定して適切なサプリメントを補うことも重要と思っています。

健康診断前に簡単な気持ちで初めても、健康との両立が難しいのがダイエットとお判りいただけましたでしょうか?
ご希望がありましたら、健康にボディメイクが出来るようアドバイスをいたしますので、自信のない方はお気軽にお声がけください!

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