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さくらクリニック・鹿児島市 | がん治療をはじめとする内科診療を行っています

さくらクリニック
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さくらクリニックBLOG

訪問リハビリ便り「損を回避して、得を得る」為の思考習慣

2021.06.10

こんにちは、さくらクリニック訪問リハビリテーション事業部の田中です。
前回、「人の判断」をテーマに、「あなたの判断は、得or損していますか?」という内容で記事をまとめて書きましたが、今回はその続きとなります。
前回の内容を踏まえ、今回の記事を読まれると話しの内容がよくご理解頂けるとおもいます。では実際に、人が「損を回避して、得を得る」為には、物事をどのように考えて判断すればいいのかについて、今回は記載していきます。

〇 そもそも人は以下のような状況下において・・、
A:本当は〇〇した方がいい。
B:(だけど、でも、どうせ)〇〇だから。
本当は「A」を選択した方がいいと分かっていても、「B」を選択してしまいます。
つまり無理に「A」を選択する事は「=自己犠牲」と感じてしまうという事です。
考えてみれば当然の事であり、誰しも最初から素直に「A」を選択できていれば何の問題もないのですが、人は性質上不合理な選択をしてしまいがちです。
ではどのように考えて選択すればいいのかというと、「リフレーミング」という手法を用います。これは 「ネガティブを短所として捉えるのではなく、長所として捉えて活用する」といった考え方です。

例えば、僕らが抱えるコンプレックスのような悩みは、主に自己の「短所」として認識していますが、実は「短所」と「長所」は表裏一体となっています。
言い換えれば、「短所(弱点)をひっくり返すと長所(武器)になる」という事。
いわば「リフレーミング」とはこうした逆転の発想であり、感情による思い込みに捉われずに、「物事の本質を正しく読み取る」事に繋がります。
この思考習慣の可否が、僕らのマインドセットにも多大に影響を及ぼします。

では実際に「ネガティブな感情:不安、恐怖」をリフレーミングしてみましょう。
〇 不安、恐怖
人は始めに不安を感じ、不安を強く感じた時に恐怖という感情を伴います。
これらの感情を脳が認識すると、脳は「逃げるor闘う」を反射的に一瞬で選択するように指令を出します。感情により直観で判断し「逃げる」を選択すると、思い込みによって現状維持へと繋がります。では不安や恐怖の長所とは一体何なのか?
それは、人が不安や恐怖を感じるからこそ、変化に適応することで現代まで絶滅せずに生存し続けたという事実です。
つまりこれらの長所とは、僕らの「警戒心」を高め、事前に危険を察知する事により必要な対応策をとる為の「リスク管理能力」を養うという点にあります。
従い、楽観的な人と比較しても、人に騙されにくくなり、日々の判断に対しても慎重且つ冷静に判断できる為、優位にたてるという事です。
例えば、僕らがおばけや幽霊に対して恐怖心を抱きやすいのは、これらがいるかどうかもわからない(=未知)、存在したとしても正体を知らない(=無知)からです。
人はこうした未知や無知に対して、不安や恐怖を感じやすくなります。
しかし事前に調べておく事で、「本当は存在しない、存在したとしても自分はその正体を既に知っている」となれば、不安や恐怖は大幅に軽減します。
「勉強は予習が大切」なのも、事前の学習により脳が混乱を避けやすくなる為です。

〇 まとめると・・、
不安や恐怖を感じやすい人は、まずは事前にリフレーミングする事で自分の強みについて理解しておく必要があります。すると「自分は周囲の人よりリスク管理能力が高い」等と捉える事ができます。よって反射的にネガティブな感情に振り回されず、一度冷静になってから判断することが可能となります。
従い、「自分の長所を活かさない事はむしろ損な事」=「だからAを選択した方がいい」と、自分の意思で判断して選択できるようになります。
実際に人は「自分が得する事の約2.25倍、損する事をもっと嫌う」性質があるので、リフレーミングはこうした人の性質を逆手に活かす事にも繋がります。
是非皆さんも、日々の思考習慣として取り入れてみては如何でしょうか!?

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