2021.10.01
南国鹿児島も朝晩は涼しい風が吹くようになり秋の気配を感じる季節となりました。日中は毎日30℃を超えているように本州などと比べるとまだまだ暑い日が続いているので寒暖の差から体調を崩さないようにしたい今日この頃です。
さて、春から取り組んできた新型コロナウイルスのワクチン接種も対象者の年齢が下がってきてついに終盤戦となってきました。
最近鹿児島県が発表していたワクチン接種と死亡との相関についてデータを発表しましたが報道記事を以下に抜粋。
鹿児島県は21日、新型コロナウイルス感染症患者の死亡事例の統計を初公表した。今月8日までに死亡した55人のうち、ワクチンを接種していなかった人は54人。そのうち、高齢者を中心にワクチン接種が進んだ今年7月からの死亡者では、17人中16人が未接種だった。
県は感染拡大防止の観点から、死亡者の年代や性別、死亡の原因、経緯、基礎疾患の有無などを原則として3カ月ごとに公表するとしている。
最も死亡事例が多かったのは80代で19人、90代以上が15人、70代が13人と高齢者が多くを占めた。また、60代が6人、40代が1人、20代が1人となっている。性別では男性が30人、女性が25人だった。
死因は新型コロナウイルス感染症が27人、それ以外は28人。基礎疾患があった人は53人、無かった人は2人となっている。
記事抜粋元:9月22日朝日新聞デジタル版
統計によると、死因は基礎疾患の悪化とコロナウイルス性の肺炎等が半々と程度となっておりこれは全国的にも近い傾向があるのではないかと考えられます。
当然のことですが高齢者かつ基礎疾患保有者が最も死亡リスクが高くなるのですが、鹿児島県のデータから見ると超ハイリスク群がワクチン接種によりプロテクトされていることが伺えます。
また、基礎疾患と併せてデータ上はBMIが30を超える肥満(身長170cmで体重87kg以上)は重症化リスクを大きく高めているようで、肥満社会のアメリカで死者数が他国と比較して多い事も裏付けが取れてきました。
現在は全国的に感染者数も減少傾向となっており、段階的に行動の規制緩和が行われるのが既定路線のように感じますが、肥満や基礎疾患のある方は特に注意が必要です。
話は少し変わりますが、ワクチン接種後の抗体価について期間が空くと減少するとしきりに報道されています。本当なのか5月までにワクチン接種が完了しているさくらクリニックでも実験的に測定をしてみました。
結果、1名ほとんど下がっていない職員もいましたが、これはイレギュラーなようで、他は全員低下が認められました。時間の経過とともに抗体価が低下するのは事実のようです。(それでも重症化・感染防止効果には十分量の抗体が残っていましたが。)
国の方針として3回目接種も行われる見通しのため、まだしばらくはワクチンとはお付き合いとなりそうです。
中々先が見えず、つらい状況が続きますが今できることを確実に行うことで自己防衛をしていくことが肝要です。
秋の涼しい時期に入ってきましたので、肥満気味の方はダイエットを行い、より健康な日常としていきたいものです。