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さくらクリニック・鹿児島市 | がん治療をはじめとする内科診療を行っています

さくらクリニック
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さくらクリニックBLOG

院長コラム2022年2月号「アルツハイマー型認知症の原因は?」

2022.02.01

タイトルのアルツハイマー型認知症という病名について、名前を聞いたことが無いという方は一人もいらっしゃらないほど現代社会では身近な疾患になっています。
しかし、これほど身近な病気であるにもかかわらず、その発生原因について理解している方はあまり多くないように思います。
以前は加齢以外のリスクについてはあまり一般的ではありませんでしたが、現在では発生原因が諸説出てきており、健康なうちの対策が必要であることが分かっています。
では、発生原因について
避けることのできないものに遺伝的要因があります。
遺伝的に個人の保有するアポリポタンパクEの型がE4型であると認知症発症リスクが高いことが知られており、特に女性においてはより強いリスク要因とみられています。
残念ながら、遺伝的な要因を変えることは出来ませんが、近年日本の大学の研究において、ビタミンCの血中濃度を高く保つことで、特にアポEE4型保有者のアルツハイマー型認知症発生リスクを抑えることが示唆されています。※過去記事参照※

さくらクリニックの患者様は積極的にビタミンCを摂取している方が多いかと思いますが、遺伝的認知症リスクの低減に寄与している可能性が考えられます。

もう一つの発生原因として脳にアミロイドβと呼ばれるたんぱく質が異常に蓄積することで、脳細胞の圧迫、神経変性を引き起こし脳の萎縮に繋がる蛋白蓄積説が有力視されています。
こちらの認知症に関してはアミロイドβの蓄積を防ぐことで予防が可能と考えられます。
具体的にはアミロイドβを排除し、毒性を弱める効果のある栄養系のたんぱく質と脂質代謝系のたんぱく質を体内に十分持つことで、発症の予防を図るという考えです。
体内のたんぱく質は食事から摂り入れた結果においてのみ、量の増減が発生します。
良質なたんぱく質を合成するためには、十分な量のたんぱく質を摂る事と共に、代謝の補酵素となるビタミン群を摂取する事でアミロイドβに拮抗するたんぱく質の量を確保することが出来ます。
つまりアルツハイマー型の認知症予防に食事は非常に重要な意義を持っているという事が言えます。こういった食事は認知症予防に特化したものではなく、ガンや生活習慣病など一般的に考えられている健康維持にも有効な食事法であり、様々な面で健康に関する恩恵が得られると言えます。
日本人、特に高齢者層は栄養摂取におけるたんぱく質量が少なく、高リスクの方が多いのが現状です。まずは積極的にたんぱく質を摂取(脂質の面も考えればできれば魚からの摂取が好ましい)から始めてみてはいかがでしょうか?
自身の体重をグラムに直した量が最低基準となりますので、体重が70kgの方は1日の炭水化物摂取量が最低でも70gを切らないように意識してみてください。
現在ではアミロイドβの蓄積を阻害する有効なたんぱく質を血液検査で調べることが出来るので、定期的な検査で食事内容の見直しを図ることは認知症予防には特に効果的です。
MCBI|軽度認知障害(MCI)を早期発見する血液検査
認知症予防についてご不安な事がある方は、いつでもご相談をお待ちしています。

 

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