2022.03.20
こんにちは、さくらクリニック訪問リハビリテーション事業部の田中です。
今回は、久しぶりに訪問リハビリに関する記事についての書いてみました。
ご興味のある方は、是非最後までお読み頂けると嬉しいです。
最近私がご担当させて頂いている、あるご利用者様とのリハビリ中の会話の中でご利用者様側からこのような言葉がありました。
「リハビリを始めて本当に良かった」、
「こんな事ならもっと早くから始めていたら良かった」。
当ご利用者様は、訪問リハビリを開始してから現在で約3ケ月が経過し、この間でみるみる状態が改善致しました。
3ケ月前は自宅内に閉じこもり傾向で、次第に屋外に出て歩くという事に強い不安を感じ始め、もしかしたらこのまま徐々に身体が思うように動かなくなっていくのではないかという心配があったとのことです。
現在はというと・・、(訪問リハビリを開始して3ケ月が経過)
→ 連続歩行時間約30分、
→ 連続歩行距離約500m以上まで改善.
先日は「団地内にある商店街までリハビリを通して一緒に歩き、お魚屋さんで奥様の好きなお刺身を買いに行く」という念願の目標を達成することが出来ました。
ご本人様曰く、こうした出来事は「約5年ぶり」だと言うから、ビックリです!!
更に、目標が達成できた事に対してご本人様から、
「夢の様だ。もう二度と自分の足で歩いて買い物に行く事ができるなんて思わなかった!?」と話されていたのが、とても印象的でした!!
その日の晩は、ご家族でお祝いをされたようです(o^―^o)ニコ
・その後の経過も・・、
リハビリ以外の日に、度々奥様と歩いて商店街に行くことで外出の機会が作れたり、リハビリでも新たな目標を設定し、意欲的に取り組まれています。
更に日常生活での変化はこれだけに留まらず・・・、
例えば、
・食事の問題
「以前はご飯が美味しいと感じられなかった」→「今はご飯がとても美味しい」
・趣味の問題
「自宅にある卓球台で再び妻と卓球がしたい」→「再び妻と卓球を再開できた」
・日常生活の過ごし方
「自宅にあるトレニーニング用の自転車が活用できず、いずれ廃棄する予定だった」
→「今はリハビリ以外の日でも、自分で毎日自転車を漕いでいる」
・家庭内の役割
「玄関先の外の階段の上り下りが不安」
→「今は自分でゴミ出しや、新聞を取りに行くようにしている」 等々。
私自身、当ご利用者様が何故ここまで改善できたのか理由について振り返ってみると、勿論理由は様々にあるかと思われます。
しかしながら、私自身が考える本質的な理由とは1つではないかと考えています。
それは、当ご利用者が「習慣作りが極めて上手」だという事!!
「習慣」については、以前もブログのテーマに挙げて記事を書かせて頂いたことがありますが、少しだけ要約して説明すると・・、
そもそも私達は毎日違った日々を過ごし、日々違う場面や状況で判断しながら、違う行動パターンを選択していると考えがちです。
しかしながら実際は、「人の一日の行動の約半分は習慣で出来ている」と言われています。つまり人が勝手に無意識なだけで、人それぞれには決まった固有のルーティーンが実は存在しているという事になります。
こうした無意識な習慣を、私達が有意識に「より良い習慣」に切り替えようとすると、人生の約50%が前向きに変化しやすいという事になります。
要はそれほどまでに「習慣」の力とは効果が絶大だという事です。
自分自身もここ数年は習慣をかなり意識して、栄養の勉強をして食生活を見直したり、運動やダイエット、読書等、様々な事にチャレンジしながら、今では特段の苦労もなく習慣化出来ているかと思います。
同時に、これらによる様々な効果(変化)も主観的に実感できている次第です。
しかしながら、今回の出来事(ご利用者様の改善例)を客観的に振り返り、
「やっぱり習慣って凄く大事だな~~(;^ω^)」と改めて痛感しました。