2023.03.01
冬と春の切り替わり期に当たる3月ですが、今月に入りクリニック院長の立場ではっきりと変化を感じている事柄が今年は2点あります。
まず一つとして、あれほど多かった新型コロナウイルスとインフルエンザの患者様が非常に少なくなりました。12月~1月は検査をすればほぼ陽性の結果が出ていましたが、最近は風邪症状の方に検査をしてもほとんど陰性となっています。これまでの周期上、また夏あたりに流行の予感もありますが、このまま鎮静化していてくれる事を祈るばかりです。
もう一つは、今年は花粉症に苦しむ方が例年より多く、症状も重い様子です。
2月半ばから問い合わせの電話が増えており皆様可哀そうなぐらいの鼻声です…
例年3月に入ってから問い合わせが増えるため、これからまさにピークを迎えるのではないでしょうか?
花粉症治療は主に対症療法で行われており、内服や点鼻薬を利用した方法からレーザーを利用した手術療法などで症状の緩和を図っています。
根治療法としての舌下免疫療法などもあるのですが、導入のハードルが少し高いためか継続的に取り組んでいる方はあまり多くないようです。
もちろん、症状を緩和するための治療は必要なのですが、ビタミンDの摂取による症状緩和も侮れないものがあります。
本来ビタミンの意味とは人間の体で生成できない物の総称なのですが、ビタミンDは例外的に紫外線の曝露によって体内で生成する事が可能です。
冬の間は紫外線量も減っており、春に花粉が飛散する事から多くの方はビタミンDが不足した状態になっているのではないかと予想されます。
諸外国ではビタミンDが欠乏しやすいと共通認識されているようで、日常的な食品にビタミンDを添加し販売しています。
日本ではあまり添加されていないので、食事からであればビタミンDが比較的豊富な魚類やキノコ類を冬場は積極的に食卓に並べるような気持ちを持つと良いでしょう。勿論サプリメントからの摂取も手軽でお勧めです。
さくらクリニックのスタッフにはビタミンDの摂取だけで花粉症を克服した者もいますのでお悩みの方は一度お試しいただく価値もあるのではないでしょうか?