さくらクリニック・鹿児島市 | がん治療をはじめとする内科診療を行っています

執筆時点で今年の桜はほぼ満開に咲いており、風情としてはまさに春なのですが今現在は気温が１２度程度と寒くなっており、季節の変わり目独特の何とも言えない過ごしづらさを感じています。
こういった気候の際は様々な体調不良の相談が寄せられることが多いのですが、改善のため頻繁に選択肢となるのがプラセンタ療法です。
しかし、更年期障害治療で利用していたプラセンタ製剤「メルスモン」が当面出荷停止になるというショッキングなニュースが飛び込んできました。
医療用の治療薬は安全第一の観点から厳しい許可制が取られるのですが、出荷停止は許可の更新に時間がかかっているといった様子の理由でした。
まあ、いかなる理由にせよ多くの患者様が治療を中断せざるを得なくなるため、このようなユニークな効能のある薬は安定供給して欲しいものです。
さくらクリニックにおいても現状の在庫がなくなり次第、注射治療をいったん中止せざるを得なくなるため、皆様には大変ご迷惑をお掛けし申し訳なく思っています。
つきましては更年期障害の注射に代わる治療法として、今後はプラセンタ埋没療法をご検討いただければと思っています。
プラセンタ埋没療法は製剤の生産が困難なため、少数の医療機関で行われている治療ですが、専門のクリニックも存在するなどニーズの高い治療です。
一般的な注射製剤よりも高濃度でプラセンタを摂取できると考えられるため注射治療よりも効果の持続が期待できます。（３～４週間程度持続）

埋没後には組織の細胞が活性化され、全身の新陳代謝に好影響が見られます。
加えてホルモンのバランスを整え、自律神経にも作用します。
これらの一連の効能から、更年期障害の症状改善にプラスして自律神経の乱れによる、「落ち込みやすい」「やる気が起こらない」といった症状に対しても有効に作用し改善例が多数見られています。また、細胞の活性化とは皮膚状態の改善と密接にかかわることから、アンチエイジング・美肌目的で埋没療法を受けている方も多数いらっしゃいます。

これまで注射治療で体感が得られていた方には治療としての親和性は特に高いと考えています。
デメリットしては施術に局所麻酔が必要であることなど、皮下注射よりも少し大掛かりになることですが、さくらクリニックスタッフも多くが毎月埋没しており、慣れればそんなに手間とは感じられません。
時間としても5分程度で完了しますし、痛みに関しても麻酔をかけるのでほとんど気にならないと思っています。
今後も皆様の更年期障害治療に向き合ってまいりますので、気になる点がありましたら是非診察の際にお声がけください。