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さくらクリニック・鹿児島市 | がん治療をはじめとする内科診療を行っています

さくらクリニック
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さくらクリニックBLOG

院長コラム12月号「年忘れが物忘れにならないように!認知症予防について」

2023.12.01

今年は秋を飛ばして冬になったようで最近は急に寒い日が続くようになってきました。11月初旬までは半そでで大丈夫のような陽気だったため、急な気候の変化から風邪の患者様も増えてきたようです。しっかり食べてよく眠り健康な状態で新年を迎えたいものですね。
さて、今年もついに師走。年忘れという言葉が聞かれるようになってきました。
余談ですが、年忘れの意味をご存じですか?答えは現代風に言えばズバリ忘年会。
今年1年の苦労を忘れるために親しい人同士が集まり宴を催した事を昔から年忘れと呼んだのです。楽しい宴会で苦労を忘れられるのは幸せですが、大事なことや楽しい事まで忘れてしまうのが物忘れ。認知機能の低下について以前は原因が分からず予防という意識が無かったですが、現在では概ね原因解明されており、予防という概念が十分に成り立つようになってきています。40代からの心がけとして認知症予防を行っていれば末永く年忘れを楽しめるようになるのではないでしょうか?

では具体的にはどのように認知症を予防すればよいのか。
まずは運動の習慣をつけることをお勧めします。様々な研究結果からも運動量の少ないグループの方が運動量の多いグループよりも認知症リスクが高い事が示唆されており、運動全般が認知症のリスク低下に有効であることが示されています。
運動の量として週に3回、30分づつ程度の運動量で有効なデータがありますので、まずはウォーキング等簡単な運動から始めてみましょう。
他には食事と抗酸化に関わる取り組みが重要です。アルツハイマー型認知症は脳にアミロイドβというたんぱく質が蓄積する事により機能を障害する病気の為、アミロイドβの蓄積を防ぐことが肝要。
食事で言えば良質な不飽和脂肪酸が多く含まれる魚を食べる習慣が特に大切。週に2回くらいはサバやイワシなどの青魚が食卓に上るようになればかなりリスクを下げることに繋がります。
認知症に有効な抗酸化物質してはポリフェノールが挙げられます。お茶やコーヒー、お酒類では赤ワインに多く含まれており、嗜好品として摂取されるのであればこれらの飲料を選ぶのが良いのではないでしょうか?
その他、活性酸素を除去する物質としてビタミンCやグルタチオンがあります。これらはサプリメントで摂取する方法も有効ですし、点滴で体内に取り入れることもできます。
私自身も週に1回はビタミンCとグルタチオンの点滴を継続しており、目下健康状態は良好です!
今回ご説明した通り、認知症は生活習慣の改善でかなり防ぐ事が期待できる疾患です。来る新年からは一過性のものではない認知症予防を生活に取り入れて頂ければ嬉しいです。
ご不明の点がございましたら診察の際にご質問ください。

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