2024.02.01
記録的な暖冬と思われていた今年の鹿児島も1月末を迎えてようやくに厳しい冬の寒さを迎えました。
しかしそこは南国、2月を乗り切るとすぐに暖かい春がやってくるのです。
そんな中、最近は患者様からのお問い合わせで花粉症に関するものが増えてきています。
花粉症とは、鼻腔内に入ってきたスギ等の植物の花粉に対する免疫反応によってクシャミや鼻水等の辛い症状が継続することが主な症状で、アレルギー性鼻炎の一種です。
仕組みとしてはハウスダストアレルギーなどと同様に、原因物質が鼻腔内の粘膜に付着するとそれをトリガーとして自身の体内に抗体が作られます。
抗体保有後に再び花粉などの原因物質が体内に侵入すると、抗体の反応によりアレルギー誘発物質が放出され、鼻水等のアレルギー反応が引き起こされます。
目に起こるかゆみや涙の症状も同じように考えていただいて大丈夫です。
どのような種類のアレルギーもそうなのですが治療には根気が必要であり、一度出てしまうと完治が難しい側面があります。そのため、花粉症においても特につらい時期に限定して対症療法としての内服や注射などでシーズンを乗り切る方法が主流なのです。
辛い鼻水には点鼻薬を用いることが効果的なのですが、市販の点鼻薬を長く使っている方は薬剤性の鼻炎に要注意です。
市販の点鼻薬の中には血管収縮剤を使用しているものがあります。
血管収縮剤入りの点鼻薬は即効性があるのですが、持続時間は短いため繰り返し使用する事で却って鼻の粘膜が腫れてしまうこと(薬剤性鼻炎)があり、結果悪循環となっている方もいるようです。
医療機関で処方するステロイド系の点鼻薬は血管収縮剤を使用していないため、即効性には乏しいですがある程度時間がたつと効果的に作用しますので、市販薬をお使いの方は切り替えを意識してみてください。
あとは毎年アピールしているようですが、このような対症療法以外にもアレルギーの症状を抑える方法があります。
それはズバリ、ビタミンDを大量に摂取する事!
日光の力が弱くなる冬の時期はビタミンDが不足しがちとなります。
花粉症の始まる直前のこの時期にサプリメント等で必要量を摂取する事で実際に花粉症の症状を抑えている方も多くいらっしゃるのです。
体重などで飲む量に個人差がありますので、花粉症にお悩みの方は是非ご相談ください!