2012.04.06
今週末は見ごろでしょうか。だんだんと満開になるさくらの木が増えてきました。
さくらクリニックも「桜」というクリニック名ですが、さくらクリニックはもともと丹羽療法(アトピー治療)を知っていただくために開業したのが切っ掛けとなり、「さくら色の健康な肌になりますように」という願いを込めて名付けられました。 また、桜から連想される「出発の時・やさしさ・誰でもすぐにわかる」という意味も込められています。
奈良時代には中国から伝来したばかりの梅が鑑賞されていたそうですが、平安時代に花といえば「桜」と変わってきたとありました。そして、江戸時代以降は武士道のたとえとされ始めます。しかし、すぐに花が散ってしまう様は、家が長続きしないという印象を与え、桜を家紋とした武家は意外と少なかったそうです。 春は日本の年度の変わり目、そして出会いや別れの時期です。私たちは桜が咲いてから散るまでの移ろいゆく様に、人生や一期一会、幸福などを重ね合わせ、咲き終えた後には潔く散る姿を美しいと考えたりします。 また、”ぱっと咲いてぱっと美しく散る”という桜に武士の理想としての潔い生き様をたとえた「花は桜木、人は武士」という言葉がありますが、色んな意味で考えさせられます。
しかし、”散る”というイメージとはまた違う、とても素敵な話を聞きました。
「桜は自分の木の最後の蕾が咲くまで、絶対に散らずに咲き続ける」
いつも私たちが心配している「雨で桜が散ってしまうね」なんて、それくらいの雨風で桜は散らないんですね。 家族や友人との絆、そして仲間を思う、人の忍耐力を想起させられました。
何気なく楽しむお花見も、桜の木の下で行なう意味を色々考えてみると、より一層、仲間との奥深い時間が過ごせそうです。