2012.08.27
皆さん、夏バテしていませんか??
全身の倦怠感・思考力低下・食欲不振・下痢・便秘・・・
人間の体は、高温・多湿な状態では体温を一定に保とうとしてエネルギーを消費し、かなりの負担がかかります。通常は負担に耐えることができますが、特に負担が強い場合や、長引いたりすると体に溜まった熱を外に出すことが出来なくなり、この状態が続いて様々な症状が現れるのが夏バテです。
冷房の無かった時代は猛暑による体力低下・食欲不振などいわゆる「夏やせ」と呼ばれる症状が主であったそうです。しかし、空調設備が普及した現代では気温と湿度の急激な変化により自律神経のバランスが崩れて起こることが多いそうです。
自律神経とは、自分の意思とは関係なく無意識のうちにはたらいている神経であり、交感神経と副交感神経があります。片方が活動を促し、もう一方が活動を抑制するという、いわばアクセルとブレーキの関係であり、両者のバランスによって、体にとってちょうど良い状態になるよう調整されいるのです。
暑さなどのせいで食欲がなくなったり、食べる時間がマチマチになる、睡眠不足になるといった、不規則な生活が続くと、自律神経がバランスを失い、疲れやすくなったり、立ちくらみがしたりと、様々な不調を引き起こしてしまいます。
このような夏バテによる不調を元気に整えるには、食欲がなくてもバランスの良い食事を心がけ、睡眠を十分に取ることも大切かもしれませんね。
「医食同源」という言葉があるように、食事には健康を司る大きな役割もあります。 薬に頼ることなく、材料の持つ栄養素や効能を利用して、ちょっとした不調の解消に役立てることも可能です。
夏バテに必要な栄養素はビタミンB1で、 豚肉、しょうが、青じそ、梅干し、枝豆、にんにくといった食欲を増進する食材がおすすめです。また、山芋、胚芽米、酢、パセリ、ほうれんそう、ごまなど、ビタミンB1と代謝を促すアミノ酸の補給も肝心です。
まだまだ、暑い日は続きますが、規則正しい生活を心がけて、早く健康な体を取り戻したいですね。