2015.06.09
昔から「命の水」と言われていますが、「水が命」すなわち、水の質も大事です。
一般の人に比べて高齢者は、体内の水分保持率が少ないと言われております。
飲料水を飲まなかったり、食事量が少ないと体内への水分の補給が減ってしまいます。その上、発熱による発汗や下痢などで体内の水分が減り、脱水状態になり易いです。また、高齢になると水分不足を認知する機能が衰えているため、自分ではなかなか気づきません。
高齢者は、外出する機会も少なくなり室内にいることが多く、体を動かすことがなかなかないため、ついつい水分補給が少なくなりがちです。「室内で過ごしている」という安心感から脱水症にはならないと思う方が多くいらっしゃいます。しかし、室内でも脱水症にはなります。室内でも、頻繁に水分補給を行わなければなりません。
脱水症を防ぐための水分補給には、経口補水液(ORS)で水分補給をすることをお勧めします。「なぜ、水ではいけないの?」それは体内の水分は、塩分(電解質)を持っているためです。ただの水では塩分が薄くなってしまうのです。
砂糖と塩分をバランスよく含む経口補水液(ORS)は体内に速やかに吸収され脱水状態を改善します。しかも、経口補水液(ORS)にはそしゃく・嚥下困難な方にも補給できるゼリー状のものもあります。
最後に、脱水症は乳児、幼児から高齢者まで誰にでも起こります。脱水は、活動力や意識を低下させます。喉が渇いたと感じるときは、脱水が始まっています。皆さん、こまめな水分補給を行なって脱水症を予防しましょう。