2015.09.18
こんにちは。訪問リハビリテーション部です。
訪問リハビリって実際どんなことをするの?と言う声を頂くことが少なくありません。
そこで今回は私たちが実際行なっているリハビリテーションの一例を、写真を交えてご紹介したいと思います。
◎水分・栄養管理、運動により改善がみられた事例◎
80代 女性
<原因疾患名> 脳梗塞、敗血症、褥瘡 等
リハビリ開始当初は、体幹や下肢にほとんど力が入らず、ご飯を食べるとき以外は寝ている生活が中心でした。また、脱水症状により認知力が低下しており、会話が曖昧で、うまく伝わらないことが多い状況でした。そこで、まずは在宅医(堂園Dr)や施設看護師と栄養・水分についてチェックを行いながら、リハビリを実施していきました。また、ご本人様が食べることが好きと言う情報を頂いていたので、車椅子に座って自分でご飯を食べられるようになるということを目標にしていくことにしました。
①1週目には主に足の筋肉の硬さを和らげることと、むくみの軽減、足などの動く範囲の改善を目的としてマッサージと、足の可動域練習を中心に行いました。
②開始2周目、後ろから全てをこちらで支える形で、血圧などのリスクを管理しながら座る練習を開始しました。開始当初は1分経たないうちに疲労感の訴えがありました。
③開始4週目には血圧も安定し、手すりと手すり代わりの椅子の座面を支えて見守りにて3分程度座れるようになりました。
④6週目には肘つき椅子に10分以上見守りで座れるようになり、バランスもだいぶよくなってきました。
⑤8週目です。念願叶って車椅子に座って自分でご飯が食べられるようになりました!
⑥4ヶ月が経過した現在では2時間近く車いす上で生活できるようになり、そうめん流しなど施設の行事にも参加いただけています。また、認知力の方も改善してきており、表情も週を追うごとに明るくなっているのが見ていただけるのではないでしょうか?
以上が訪問リハビリの1例になります。
私たち訪問リハビリ部では、『生活がどう変わるか』を合言葉に、少しでも生活に変化が出てくることを目標にリハビリを行っています。介護保険をお持ちの方、今後介護保険を申請してサービスをご利用される予定の方で、ご自宅で生活している中で何かお困りのことなどございましたら、お気軽に当院までご相談ください。