2020.02.01
2月はインフルエンザが猛威を振るう時期ですが、今シーズンに関しては沖縄や鹿児島では10月から罹患者が多く出るなど、例年よりも流行の開始が圧倒的に早かったためか、罹患の方は今のところ集中していない印象です。
しかし油断できないことに最近は、ニュースで中国武漢での新型コロナウィルスに関する報道が毎日出る等、感染症については国民の興味が向かっているように思います。
この新型コロナウィルスについては現段階では分からないことが多いのですが、2002年のSARSコロナウィルス騒動の際と同様に、何らかの動物を中間宿主にしたウィルスが人間に感染したものと考えられます。さらに人から人への感染も確認されていることから一部地域で流行してしまっているようです。原因究明が急がれるところですが、SARSの際と比較しても流行の露見が早い事と、ウイルスの感染力が低いように見受けられることから世界規模の流行とならないことを祈るばかりです。
さて例年この時期にくどいように言っていますが、インフルエンザを始めとしたウイルス性の感染症は予防がとにかく重要です。明らかに感染者と接触する機会の多い医療関係者が一般の方よりも罹患率が低いことが何よりの証左と言えます。では予防の基本とは?これは皆様が当然理解しているであろう、うがい・手洗いに代表される衛生管理に尽きます。特に手洗いは面倒なため行わない、もしくは行っても軽く水で流すだけの方が多いのが現状です。
さくらクリニックに通院中の皆様は是非ともしっかりした手洗い(手首まで30秒ほど)を行ってください!また、手洗い後のアルコール消毒も非常に有効なので薬局等で購入の上習慣づけるとウイルス感染はかなり防ぐことが出来ます。
後は、目に見えないところで免疫力の維持が重要。当たり前の事ですが、食事をしっかりとって疲れすぎないようになるべく睡眠時間を確保することが重要です。補強策としてビタミンCの点滴や乳酸菌のサプリメントの内服も有効ですので、この時期にはぜひ試してみてください。