2020.11.02
南国鹿児島も11月に入り、朝晩はめっきりと冷え込むようになってきました。
今年は初春からコロナウイルスの感染拡大があり、ついに初めての冬を迎えることとなります。インフルエンザとのダブル流行も懸念されるなか、ワクチン開発も完了していない現状は、うがいや手洗いを始めとする基本的感染防止策を徹底し、まずはウイルスに感染しないことを心がけないとなりません。
また、高齢者の方が症状として出やすいため、ウイルスに感染しやすいように見えますが、インフルエンザもコロナウイルスも免疫力が高いから感染しにくいというのは間違いで、実は感染するリスクは子供から高齢者までほとんど変わらないようです。
つまり万が一感染してしまっても重症化をしないような免疫力の維持が重要という事です。
昔から言われることは、現代の視点で見ても真理となっていることが多々あるのですが、一番の免疫力維持方法は「よく食べて」「よく寝る」です。
秋によく食べてばかりだと肥満も気になるので、適度な運動も取り入れると万全ですね。
その他、食べ物やサプリメントから免疫力を高めるには乳酸菌が効果的と以前よりささやかれています。
乳酸菌は、小腸を通過して体内に引きこまれ、その後、マクロファージに捕食されます。その際にサイトカイン等の物質を分泌し、免疫担当細胞に向けて異物が入ってきたことを伝えます。この一連の流れにより免疫のスイッチが入り、アレルギー抑制やウイルスに対する抵抗力の亢進が起こります。
乳酸菌はご存じの通り発酵食品に多く含まれるため、こういった食品をお好みの方は是非意識的に摂取していただければ効果が期待できます。
普段あまり発酵食品を口にしない方は、サプリメントなどで補うことも可能です。ヤクルトやキリン、明治といった大企業も沢山の商品を取り扱っていますし、さくらクリニックでも11-1乳酸菌を取り扱っています。
未知の不安が多いこの冬ですが、皆様が健康に過ごせるようご相談を承りますので、気になるところは診察の際にお伝えください。