2021.01.25
こんにちは。さくらクリニック訪問リハビリテーション事業部の田中です。
昨今、高齢者の自動車事故が多発している問題から、高齢者ドライバーにとって「いつまで自分で運転するのか、また免許更新するか免許返納するか」等、大事な判断に頭を悩まされる事があるかと思います。
実際に私たちが日頃リハビリにて訪問させて頂くご利用者様やそのご家族様からも、「自動車事故は怖い、免許更新するかどうかで悩んでいる」といった声が聞かれることがあります。
こうした高齢者の自動車での移動手段の問題に対し、75歳以上ドライバーが免許を返納しない(できない)理由として、関連する資料(国土交通省 高齢者の移動手段の確保に関する検討会)からは、主な運転の目的として、過半数以上が「買い物」と回答し、その他家族の送迎や通院等との声が多くみてとれます。
同時に運転する意味としては、「生きがいや楽しみ」が約2割程度に対し、約8割の方々が「交通手段の為」と回答しています。
つまり、多発する高齢者の自動車事故の問題に対する背景因子には、こうした「移動目的に対する移動手段の確保」の問題が大きく影響しているということです。
だからといって、ご家族等に何度も協力を求めるのは難しい。
頻回にタクシー利用するのも経済的課題がある。バスや電車等の公共交通機関の利用には身体的課題がある、というのが現実的かと思われます。
これらの課題に対し、新たなサービス事業やインフラ整備が高齢化社会を支えるこれからの時代には、極めて必要とされるのではないかなと考えます。