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さくらクリニック・鹿児島市 | がん治療をはじめとする内科診療を行っています

さくらクリニック
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さくらクリニックBLOG

院長コラム 2021年8月号「ワクチン接種折り返しフェーズへ」

2021.08.01

3月から始まった医療従事者のワクチン優先接種開始から約4か月が経過しました。開始当初はワクチンの総数が足りず、接種できる場所も少なかったため、中々ペースが上がらず接種を実施する医師である私が2回目の接種完了したのも4月29日と開始から少々経過したころでした。(※それでも周りの医師よりは早い方でした。)
その後、ワクチンが十分量供給されるにつれて接種速度は加速的にアップし、国が当初目標としていた1日100万回の接種は楽々とクリアされました。さくらクリニックでも小規模ながら接種のお手伝いをしていますが、間口が広くかなりの割合の医療機関で接種できる現状であることからワクチンの数さえ整えばさらなる接種回数の上積みも可能でしょう。
余談ですが、ワクチン接種回数の発表値は病院がV―SYSという国のシステムに登録した件数を基にしていますので、実際は発表よりもかなり多くの方がワクチン接種をしていると考えられます。(毎日システムに入力するのですが、結構面倒くさいため忙しい病院では数日に1度の入力になっていることもあるのではないでしょうか?)

さて、高齢者さんの接種が7割程度完了し、ワクチン接種も現役世代を対象とした折り返しのフェーズに突入です。
ここまでの経過で感じたことですが、当初懐疑的な目で見られていた「感染防止」効果について。
体感的にもデータ的にも間違いなく、「ある」と言えます。
実際に高齢者さんの感染者は減少していますし、周辺の介護施設などでの集団感染についても報告を聞かなくなりました。
勿論感染症対策は続けるべきですが、重症化や死亡リスクの高い高齢者さんの感染状況が改善すれば当然に医療資源が保たれるため、これはかなりのポジティブ要素と感じています。当初から重症化リスクの軽減は証明されていますので、今後感染者数が抑えられるフェーズに入れば病床の確保が容易になり、必要な方に十分な治療を施すことが出来るようになることが理想です。
今後現役世代にワクチン接種が進めば感染者数自体の底が下がってくるはずなので、日本人の高い衛生概念が他国に対して有利に働いてくるはずです。

海外のトピックで一つ興味深いのは、イギリスの感染対策に対する方針の転換です。
ワクチン接種が進み死者数が大幅減少したため、ソーシャルディスタンスを保ちながら社会活動を制限なし(屋内ではマスク着用推奨)で進めています。
感染者が一時増加しましたが、なぜかその後半数程度に減少するなど不可解な動きを見せていますが、サッカーのヨーロッパ選手権の開催(誰もマスクをせず大騒ぎ!)など大イベント後の状況は日本のオリンピック・パラリンピック後の状況を測る指標となると思います。
ワクチン接種に絡んで色々と考えましたが、デマに惑わされずしっかり状況を見て行動することが肝要な社会情勢です。
患者様におかれましては不安に思った際は是非、かかりつけ医に相談し心のストレスを改善するよう努めてください。

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