さくらクリニック・鹿児島市 | がん治療をはじめとする内科診療を行っています

先月は新型コロナウイルスの例を見ない感染拡大で、発熱外来は毎日予約があり往診先の老人ホームでもクラスターが発生し防護服を着ての診療になるなど大忙しの１か月でした。
現状は病床のひっ迫から、入院を要する場合も待機が必要となる等があり自宅での療養が主となっているようです。
従来の風邪・インフルエンザ等と同じく新型コロナウイルスもウイルス性感染であることから、普段からの健康状態が良い方は発症しにくい・重症化しにくい事が予想されます。
最近耳にする機会が多くなった気がしますが、腸の健康が全身の健康につながるという考え方は私も以前からお話ししているところです。
日常的にできる健康増進法として腸の環境改善を図ってみてはいかがでしょうか？
【腸内環境改善策その１】善玉菌のエサを増やして環境維持
善玉菌のエサと聞いて皆様何を想像しますか？
代表的なものに日本人が年々摂取しなくなっている食物繊維が該当します。
食物繊維にも２種類あり、水に溶けるものは水溶性食物繊維と呼ばれ、溶けないものは不溶性食物繊維と呼ばれます。
主に善玉菌のエサとなるのは水溶性食物繊維です。代表的には海藻類やイモ類に多く含まれています。特に海藻類は意識しなければ全く摂らないという事になりがち。
１日１食は海藻類を摂る習慣を身に着けることでより良い腸内環境を作りましょう。

【腸内環境改善策その２】善玉菌を摂取して環境改善
有名な話でご存じの方も多いかと思いますが、発酵食品には様々な善玉菌が含まれており腸内に定着してくれれば、環境はより良いものとなります。
一つ注意事項なのですが、人体と善玉菌の相性があるため他の人にとっては有用な善玉菌も人によっては定着しないことがあるのです。
様々な発酵食品などを試してみる際に体調改善の体感が無いものがあれば２か月あたりを目途に別の食品に変えてみてください。
最近はサプリも充実しているため、食事のみならず乳酸菌のサプリなどは特におすすめです。

厄介な新型コロナウイルスは夏でも大流行。医療的にできることも少なく、最近は日常のケアこそ重要だなと思っています。
腸内環境の改善に取り組んで、皆様元気に夏を乗り切っていきましょう。