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さくらクリニック・鹿児島市 | がん治療をはじめとする内科診療を行っています

さくらクリニック
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さくらクリニックBLOG

院長コラム2024年7月号「夏のメラニンとビタミンCについて」

2024.07.01

今年は暑くなるのが少し遅いかなと思っていましたが、雨が上がると気温も高くなり湿気と併せて若干バテてきました。
そのため、本稿執筆はビタミンC点滴を行いながらになっています。
夏に限らず、ビタミンC点滴は健康維持のため毎週行っている習慣なのですが、紫外線の強いこの時期ならではの必要性について今月はお話ししたいと思います。
夏が近づくと日焼け防止のテレビや記事が多く出ており皆様ご存じの事と思いますが、日焼けとは紫外線に皮膚が晒されることにより、メラニンが反応して皮膚が黒くなることです。
これは人体の防御反応の一つであり、紫外線によるDNAの損傷を防ぐためにメラニン色素で紫外線を吸収しているのですが、美容的にはあまり芳しい状態ではありませんね。
ビタミンCにはメラニン色素を薄く還元する作用があるため、美白効果が期待できると言われています。多くの化粧品などにも取り入れられていることから、日常的なスキンケアに使用されている方も多いのではないでしょうか?
また、太陽光線による皮膚の炎症改善や紫外線の影響による活性酸素(皮膚老化の原因)の除去にも効果的なため、特に夏の時期には沢山のビタミンCが身体に必要になります。
ではビタミンCの摂り方について。日常的な食事のみの摂取量では足りないことが多いだけでは無く、他にも問題があります。
ビタミンCを多く含むかんきつ類や一部の野菜には「ソラレン」という成分が含まれており、この成分は紫外線の吸収を活性化する特徴があります。
つまりビタミンCを多く含むかんきつ類などを食べると却って日焼けしやすくなるという問題が発生してしまうのです…
以上のことから、夏季にはビタミンCの摂取量を増やす必要があるが、摂り方はサプリメントや点滴にした方が良いという事がお判りいただけたかと思います。
サプリメントで摂る場合は1日1~3g程度、点滴の場合は10gで十分かと思います。
ビタミンC点滴について私は週に1回行っていますが、海水浴やキャンプの前後などスポット的に行うことも効果的です。
夏のイベントに伴う日焼けの心配がある方は是非一度お試しください。

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