2024.09.01
腸内環境という言葉が一般的になってきて久しい今日この頃、言葉は知っていても意識して生活している方は意外と少ないのではないでしょうか?
免疫力維持や美容的な側面においても腸内環境の果たす役割は少なくなく、具体的に意識した改善策をもって生活する事が肝要です。
今月は今日から始められる腸内環境の改善に有用な方策をお伝えいたします。
・腸内へ善玉菌を取り込みましょう!
代表的なものとしてビフィズス菌が挙げられます。乳酸菌と混同されている方もいるようですが、実は全く別物で漬物等の発酵食品等からはビフィズス菌を摂取する事は出来ません。ビフィズス菌は大腸に、乳酸菌の殆どは小腸に存在し、各々が違う機序で免疫を維持しているのです。私は発酵食品を意識して摂っているから大丈夫!とお考えの方もビフィズス菌摂取のためにヨーグルトの摂取を習慣とすることを是非お勧めいたします。
ビフィズス菌の大腸内での割合は年齢に比して減少していくため、外部からの補充が大切なのです。
乳酸菌もビフィズス菌も身体との相性があるため、自分に合った菌を見つけることも重要です。3ヶ月程度続けても体感のないものは一度他のメーカーに変更してみるなど漫然と合わない金を摂取し続けないようにご注意ください。
・善玉菌にはエサをあげましょう!
善玉菌のエサと聞いて皆様何を想像しますか?
代表的なものに日本人が年々摂取しなくなっている食物繊維が該当します。
食物繊維にも2種類あり、水に溶けるものは水溶性食物繊維と呼ばれ、溶けないものは不溶性食物繊維と呼ばれます。
主に善玉菌のエサとなるのは水溶性食物繊維です。代表的には海藻類やイモ類に多く含まれています。特に海藻類は意識しなければ全く摂らないという事になりがち。
1日1食は海藻類を摂る習慣を身に着けることでより良い腸内環境を作りましょう。
もう一点、アミノ酸の一種であるグルタミンも腸内細菌のエサになり、胃腸の粘膜を保護する効果もあることから非常に有効です。
最近はグルタミンのサプリメントも一般的になってきているため、腸内環境を意識する方にはぜひ摂取していただきたいと思います。
これからの残暑も免疫が低下しやすいシーズンです。腸内環境を意識して病気のない毎日を送りたいものです。