近年、社会的な課題として大きく取り上げられることが多い「認知症」。
認知症の中でも最も割合が高いアルツハイマー型認知症は、ある日突然発症するのではなく、長い年月をかけて脳内に原因となる物質が少しずつ蓄積した結果です。
症状を自覚できるほど進行してしまったら治療するのは難しい病気です。
そこで今、注目されているのが「MCI」という言葉。
「MCI = 軽度認知障害」は、認知症を発症する一歩手前の状態を指しています。注目されている理由は、最近の研究でこの「MCI = 軽度認知障害」の段階で気づき適切な予防をすることで、その後の進行を抑えることができることがわかってきたことにあります。
アルツハイマー型認知症の発症は「血管の老化」や「神経毒性物質であるアミロイドβの蓄積」が原因とされています。
MCIスクリーニング検査プラスではその血管の老化やアミロイドβの蓄積に関与するタンパク質の血中量を測ることで、あなたが将来MCIになりやすいか(または既にMCIの可能性があるかどうか)がわかります。
MCIスクリーニング検査プラスは、簡単な血液検査をするだけで今のあなたの状態がわかる検査です。
20代のときや健診や人間ドックを受けてもオールAに近い方は、血管が健康で神経細胞も活き活きとしています。その後、加齢や生活習慣の乱れにより血管内で炎症が起こると血管の一番内側の壁(内皮細胞)に隙間ができてしまいます。
そこに生活習慣の乱れが重なると血管の内皮細胞だけではなく血管自体が損傷を受け、血中成分が脳内に染み出たり、アルツハイマー型認知症発症の原因の1つであるアミロイドβが脳内にたまり始めます。
さらに進行すると、血管の弾力性は失われ、アミロイドβの蓄積が重なり、神経細胞が破壊され、認知機能が低下しアルツハイマー病に移行するといわれています。
わたしたちの体の中には、アミロイドβと結合して血中にアミロイドβを排出する働きをもった「栄養系タンパク質」「脂質代謝系タンパク質」、脳内に染み出た血中成分の毒性を防御したり、アミロイドβを貪食する働きをもった「免疫・炎症系タンパク質」、損傷した血管の修復を助ける「凝固線溶系タンパク質」が備わっています。
しかし、加齢や生活習慣の乱れにより血管へのダメージが重なると、これらのタンパク質の働きが追い付かなくなり、認知機能が低下し、アルツハイマー病へ移行してしまいます。
MCIスクリーニング検査プラスではこれらのアルツハイマー型認知症の病態進行に関わる「栄養系タンパク質」「脂質代謝系タンパク質」「炎症・免疫系タンパク質」「凝固線溶系タンパク質」の血中量を測定しています。
以下に、それぞれのタンパク質がアルツハイマー型認知症の病態進行に対してどのように関連しているかを説明します。
30,000円(税込み) 検査結果の説明・検査後の生活習慣改善指導料を含む