プラセンタとは哺乳動物の胎盤のことです。 胎盤はへその緒を介して胎児と母親をつなぎ、血液、酸素、栄養などの補給から老廃物や炭酸ガスの排出まで、胎児が成長するのに必要な全ての機能を担っています。 古来より不老長寿の秘薬として知られており、中国では紫河車という名の漢方薬として使われています。
また、動物たちは出産後に母親が胎盤を食べる習性を持っています。栄養豊富な胎盤が出産後の体力回復に役立つことを本能的に知っているからだと言われています。実際、胎盤にはたんぱく質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルの五大栄養素はもちろんのこと、各種の酵素や体の働きを活発にする生理活性物質などが非常に豊富に含まれていることがわかってきています。
プラセンタ療法に使われるのは健康な日本人の胎盤です。注射に関しては、更年期障害や肝機能障害で保険適用されていることからも、安全性については十分に担保されていますのでご安心いただけます。
さくらクリニックではプラセンタを使った治療として、注射・カプセルの内服・プラセンタの皮下埋没を症状に合わせて提供しています。プラセンタは体の細胞を活性化し、免疫力を強化します。また慢性的な炎症を抑え、血液の流れを良くします。様々な病気の改善に役立っていますが、特に更年期障害にお悩みの方、うつをはじめとした精神的なトラブルにお悩みの方、肝機能障害にお悩みの方が多く通院されており、顕著な効果を体感されています。
上記お悩みの改善にある通り、プラセンタ療法によって精神的領域の改善が図られることが多く確認されています。注射、サプリメントの服用でも精神的な安定を感じる方は多数おられますが、埋没療法においては特に体感が顕著であると感じています。
プラセンタ療法の保険適用されている範囲が【更年期障害・乳汁分泌不全・肝機能障害】であることからもわかるように、精神領域の改善メカニズムについてはまだ十分に解明されていません。その他、悩みであった部分が改善されることから気持ちが前向きになってくる事は当然あると考えていますが、人によっては最初に精神的な安定を感じる方もおられ、他の悩みの改善のみが原因ではないようにも思います。
今後プラセンタ療法の研究がすすみ、いずれ作用機序が明らかになる日が訪れると思いますが臨床的にはプラセンタ療法は現在も優秀な精神的症状改善の治療と言えます。