日本ではニキビは自然に治すものというイメージが一般的であり、病院の受診率は海外と比較してかなり低いのが現状です。そのためニキビ治療に対する一般的な知識が十分ではなく、間違った認識や自己流の治療が原因でニキビを悪化させてしまう人も少なくありません。
ニキビは正式には「尋常性ざ瘡」と言い、ホルモンの影響を受けて毛穴や皮脂線に慢性炎症を生じる皮膚病であり、病院で治療が必要です。
ニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌する抗生物質が含まれた外用薬の処方を行います。ニキビの炎症が重度の場合は炎症を抑えるため内服薬の処方を行います。
ニキビの主要な原因の一つにビタミンバランスの乱れがあります。皮脂の分泌量の調整や炎症の改善を目的としてビタミン剤の服用を行います。
肌のターンオーバーを促進し、ニキビ治療・ニキビ跡の解消に効果的なトレチノインという外用薬を用いた治療です。
トレチノインとは、ビタミンA誘導体の一種で、角質を剥がし、毛穴つまりや角栓の形成を予防すると共に、ニキビの消炎促進の効果があります。 ニキビ治療の先進国アメリカでは一般的な処方薬として認可されており、治療現場で積極的に取り入れられ効果を上げています。一方、日本では保険適応の治療として認可されていませんが、医師の指導のもとトレチノインを適切に使用することでニキビ治療に効果を発揮しています。
皮膚の発赤・紅斑・かゆみ等が発生する場合があります。使用中に違和感を感じた場合は医師にご相談ください。
トレチノインは国内未承認医薬品です。医療保険制度はお使いいただけず、自費診療となります。
国内輸入代理店経由で入手。
本治療に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医薬品はありません。
米国においてはニキビ治療の医薬品としてFDA(米国食品医薬品局)より認可を受けています。
トレチノイン | No.1(5g) 3,300円 No.2(10g) 5,500円 No.3(10g) 6,600円 No.4(10g) 7,700円 |
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自宅でのスキンケアはかなり重要です。正しい洗顔や保湿に代表されるスキンケアを行うことで治療の効果が高まるばかりではなく、治療後の再発を防ぐこともできます。一般的に肌の生まれ変わりは28日周期で行われると言われています。
また、広い意味でのスキンケアには生活習慣も含まれます。肌の新生は主に夜間~就寝時に行われることから、良質の睡眠を得ることやストレスを適度に解消することなどもニキビ治療では重要と言えます。
さくらクリニックでは、薬を使った治療にとどまらず、日常生活の習慣から正しい洗顔保湿の分野まで詳しくアドバイスをいたします。 また、石鹸や化粧品にお悩みの方には院内調剤の優れたスキンケア用品もご紹介しております。ニキビや肌荒れにお悩みの方は是非1度ご相談においでください。