近来、医療制度の事情もあり、ご自宅で療養される患者さんが増えてきています。急性期で病院での治療が必要な患者さん以外は「なるべく入院ではなくご自宅で」というのが厚労省の方針でもあります。これから高齢化が進むにつれ、この傾向はますます強くなっていくでしょう。そのために、2006年から「在宅支援診療所」というものが作られました。
高齢者や末期がん、認知症、脳梗塞、神経難病、その他の病気で通院が困難になった患者さんで、御自宅での療養を希望される方に対して定期的に訪問診療をしながら病状やお薬の管理と改善を行い、訪問看護ステーションや介護サービス、また緊急時の受け入れ病院や薬局と連携を取りながら、24時間対応でサポートするのが「在宅支援診療所」です。
今までは病気になると通院、入院、入所しか選択肢がありませんでしたが、在宅医療はもうひとつの選択肢です。
医療の進歩により検査機器や治療機器はコンパクトになり、御自宅でもレベルの高い診療を受けることが出来ます(ポータブル医療機器のご案内)。1人暮らしの方でもヘルパーさんや訪問看護師さんたちの連携により充分可能です。
在宅医療は患者さんの価値観や希望を最優先し、その方の人生に寄り添い、暮らしの中でいのちを支え、生き方を支援する医療活動です。
堂園 貞巳(どうぞの さだみ)
内科(専門:肝臓)
一般内科及び糖尿病を始めとする生活習慣病(高血圧、高脂血症等)、脳血管障害、褥創、経管栄養、在宅酸素、膀胱留置カテーテル管理、在宅中心静脈栄養、在宅人工呼吸器、ターミナルケアなど在宅で可能な範囲で、患者様と相談・納得の上で対応いたします。
レントゲン、生化学検査、心電図、超音波、血液ガス分析、尿検査はポータブル医療機器で検査が可能です。その他、精密検査が必要な場合には連携病院を手配しご案内いたします。
定期往診(訪問診療)を行っている方については、24時間電話対応の上、必要に応じて往診又は連携先病院への搬送手配を行います。
基本的に患者様のご希望やかかりつけ病院と連携を取れるよう対応いたします。
訪問看護ステーション みなみ風他
医師 | 堂園 貞巳 |
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看護師 | 4名 |
住み慣れたご自宅で、なるべく患者様の希望に沿った形で、療養生活を送ることができるように、医療面から可能な限りのお手伝いをしてゆきたいと思っています。
また、各関係者(支援病院、看護ST、介護支援事業所、公的機関等)と患者様についての情報の共有を図るために、連絡調整を担当するスタッフを「コーディネーター」として配置しております。 不明なことは何でもお尋ねください。
当院より半径16km圏内をおおよその目安としております。具体的な訪問範囲については、検討の上で可能な限り対応いたします。