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さくらクリニック・鹿児島市 | がん治療をはじめとする内科診療を行っています

さくらクリニック
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さくらクリニックBLOG

院長コラム2022年3月号「知っていますか?ビタミンDの作用について」

2022.03.01

早いもので今年ももう3月と春を迎える季節ですが、皆様元気にお過ごしでしょうか。
例年は猛威を振るうインフルエンザですが、今シーズン私が診断したインフルエンザ患者さんは3名と全く流行しませんでした。(例年は少なくとも100人以上は診断します)
感染予防対策が奏功していることと、コロナウイルスの干渉の両方が作用していることと思いますが、異様な冬のシーズンだったと言えます。
コロナ前には例年、冬の風邪やインフルエンザ予防にビタミンCの話と併せてビタミンD
摂取の重要性をお話ししていました。
なぜなら風邪やインフルエンザに罹患した方はビタミンDの血中濃度が低下する事象が多く見られるからです。私はこれを漠然と語られる免疫力の低下を数値で表すことが出来る指標の一つと考えています。つまり免疫力維持のためには適切なビタミンDの摂取が必要であると言えます。
これは現在のコロナ禍においても予防に効果的であることが期待できますので、例年よりよりビタミンDの重要度は高くなっています。

本来ビタミンとは体内で作ることのできないものですが、このビタミンDは例外的に体内で生成が可能なビタミンです。
その条件は紫外線への曝露、つまり日光浴が必要となります。また日光浴の際はガラスにさえぎられるタイプの紫外線を浴びる必要があるため、サンルームなど屋内では無効化です。
つまり屋外で直射日光に当たる機会が必要となるのです。
冬場は外出の機会が少ない事と同時に紫外線の量も減少していますので、体内での生成は期待せず、食事やサプリメントからビタミンDを積極的に摂っていく必要があります。
海外ではやたらと色々な食品にビタミンDが添加されており、足りなくなりやすいというのが社会の共通認識の様子です。
日本ではあまり添加されていないので、食事からであればビタミンDが比較的豊富な魚類やキノコ類を冬場は積極的に食卓に並べるような気持ちを持つと良いでしょう。勿論サプリメントからの摂取も手軽でお勧めです。

これまで書いてきた免疫的な働きの他にもビタミンDには骨を作る働きがあります。
昔から子供は外で遊ばないと丈夫に育たたないと言われていますが、これはこの点から科学的に裏付けがあり、外で紫外線を浴びることでビタミンDが生成され、骨が成長する事で丈夫に育つという流れです。
大人の方には骨粗しょう症の予防にも効果的です。
がんの予防についてもビタミンDが有効であるとの研究もされており、思った以上に万能のビタミンであることをご理解いただければ嬉しいです。
また、花粉症予防にも効果は十分満足いくものが確認されており、これについては昨年にも記事にしていますので併せてご確認ください。
https://sakura-clnc.com/5819/
この様に、私の印象では万能と感じるほどに大切なビタミンなのです。
色々と必要に迫られるこの時期にビタミンDの摂取を積極的に進めていきましょう!

 

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