アルファリポ酸はビタミンB群の1つとして細胞の重要なエネルギー代謝に関わっています。
アルファリポ酸には強力な抗酸化作用があり、体内で使われたビタミンCやビタミンEをリサイクルします。さらに肝臓の代謝を改善し、食中毒や重金属中毒では解毒作用を発揮します。アルファリポ酸はサプリメントでも摂取できますが、がんや肝炎に対しては点滴と経口で投与します。
ビタミンの多くには抗酸化作用がありますが、水にしか溶けない水溶性ビタミンと脂肪にしか溶けない脂溶性ビタミンがあります。
しかし、このアルファリポ酸は水溶性・脂溶性どちらにも働くことができるため、血液や脳脊髄液そして脳、心臓、膵臓、腎臓、肝臓、骨、関節、体脂肪など、あらゆる臓器のあらゆる細胞で抗酸化物質として働き、また、自らが抗酸化物質として働くだけでなく、抗酸化物質として働いて抗酸化力を失ったビタミンA・C・Eや グルタチオンなどの他の抗酸化物質を再生して、もう一度抗酸化力のある抗酸化剤に蘇らせる働きもします。
さらに、アルファリポ酸は、私たちが生きるために必要なエネルギーの元であるATP(アデノシン三リン酸)を作る際に、必要不可欠な働きをしており、 エネルギー産生アップとしても働いています。
乳癌、肺癌、膵癌、肝癌、食道癌、胃癌、大腸癌、直腸癌、腎癌、膀胱癌、前立腺癌、子宮癌、卵巣癌、悪性リンパ腫など、ほぼすべてのがんの原発や再発、転移の治療など
これまでに膵臓がん、悪性リンパ腫などで有効な事例が報告されています。アルファリポ酸点滴療法単独、あるいは高濃度ビタミンC点滴療法、 ナルトレキソン療法などと組み合わせます。
[参考論文]
Berkson BM et al. Integr Cancer Ther. 2007;6:293, & 2009;8:416.
ほとんど副作用はありません。最近、アルファリポ酸のサプリメントを摂取して低血糖を起こしたインスリン自己免疫症候群の例が報告されました。アルファリポ酸点滴によるインスリン自己免疫症候群の発症は報告されていませんが、十分にケアをしながら点滴をします。
急性および慢性肝炎、肝硬変などの肝障害の肝庇護の目的でも使用されます。また、強力な抗酸化作用と解毒(デトックス)作用から、アンチエイジング医療としても注目を集めています。
本治療は医薬品医療機器等法上の承認を得ていないため、医療保険制度はお使いいただけず自費診療となります。
国内輸入代理店経由で入手。
国内には認証されたαリポ(チオクト)酸製剤は複数ありますが、がん治療の目的で承認された医薬品はありません。
諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。
アルファ・リポ酸点滴療法 (所要時間40~50分) |
1回 | 12,200円(税込) |
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